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2014年11月13日

「償い(つぐない)/さだまさし」 - 名曲のご紹介


以前、さだまさしの「精霊流し(しょうろうながし)」をご紹介しましたが、今日は「償い(つぐない)」をご紹介したいと思います。

「償い(つぐない)」は、さだまさしのアルバム「夢の轍」に収録されている曲の1つで、さだまさしの知人の実話を元につくられた、作詩・作曲さだまさしによる楽曲です。
この曲は、実際の裁判で引用されて話題となりました。

今日は、1982年に発売されたその「償い(つぐない)」をどうぞ。


「償い(つぐない)」/さだまさし

この曲は、命の尊さ、犯した罪への償いを考えさせるため、運転免許更新の際の放映ビデオ内で使われているほか、交通キャンペーンにも使用されています。

裁判での引用の経緯
2001年4月29日、東京都世田谷区の東急田園都市線において、4人の少年が銀行員の男性に、「車内で足が当たった」と口論の末、三軒茶屋駅のホームで4人がかりで暴行を加え、のちにくも膜下出血で死亡させるという事件が起きました。

後日出頭した4人の内、主犯格となった2名が、傷害致死罪に問われて逮捕され、事件の重大さから地方裁判所の公開法廷で審理が行なわれることとなりました。

裁判の中で、2人は「申し訳なく思います」「自分という人間を根本から変えてゆきたい」と反省の言葉を述べる一方で、事件は酔った被害者がからんできたことによる過剰防衛であるとも主張し、本当にこの事件に向き合って反省しているのかどうか疑問を抱く態度を繰り返していました。

2002年2月19日、東京地裁において判決公判が行なわれ、少年2人に対して、懲役3 - 5年の不定期実刑が下されました。

山室惠裁判長は、判決理由を述べおえた後、被告人2人に対して、

「唐突だが、君たちはさだまさしの『償い』という唄を聴いたことがあるだろうか」

と切り出し、

「この歌のせめて歌詞だけでも読めば、なぜ君たちの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう」

と説諭を行ないました。

裁判官が具体的に唄の題名を述べて被告を諭すことは異例のことで、この「償い説諭」はマスコミに取り上げられて、話題となりました。


ちなみにさだまさしは、この件に関する新聞社の取材に対して、

「法律で心を裁くには限界がある。今回、実刑判決で決着がついたのではなく、心の部分の反省を促したのではないでしょうか」

と述べたうえで、

「この歌の若者は命がけで謝罪したんです。人の命を奪ったことに対する誠実な謝罪こそ大切。裁判長はそのことを2人に訴えたかったのでは」

とコメントました。


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