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2015年08月21日

「夜明けのスキャット/由紀さおり」 - 名曲のご紹介


今日は、由紀さおりの「夜明けのスキャット」のご紹介です。

夜明けのスキャット 由紀さおり ジャケットイメージ
写真は、こちらからお借りしました。

由紀 さおり(ゆき さおり、本名・旧芸名:安田 章子(やすだ あきこ)、1948年11月13日 -)は、群馬県桐生市出身の歌手、タレント、女優、ナレーターです。
姉は、歌手の安田祥子(やすだ しょうこ)。

由紀 さおりは、少女時代から姉と共に本名の「安田章子」の名前で童謡歌手として活躍していましたが、1965年にキングレコードから本名名義で「ヒッチハイク娘」で歌手デビューをします。

ヒッチハイク娘
ヒッチハイク娘
写真は、こちらからお借りしました。

が、ヒットに恵まれず、童謡歌手時代からの仕事であるCM曲や、テレビ・ラジオ主題歌の吹き込み、また「大人の世界を歌えるように」という修行の意味合いもあって、キャバレー・ナイトクラブへの出演を行ないながら雌伏の時を過ごします。

1969年、東芝音楽工業(現・ユニバーサル ミュージック EMI Records Japanレーベル)から再デビュー作となった「夜明けのスキャット」を発売。

この曲は、もともとTBSラジオの深夜ラジオ番組「夜のバラード」のオープニングとして制作されたもので、当初はレコード化の予定はありませんでした。が、リスナーからの問い合わせが相次ぎ、シングルの発売が企画されました。

発売後、この曲は大ヒットとなり、最終的には150万枚のミリオンセラーを達成。
同年の暮れには、「第20回NHK紅白歌合戦」で、念願だったNHK紅白歌合戦初出場を果たします(以降1978年・第29回まで10年連続出場)。

そして翌年の1970年には、続いて発売された「手紙」も6週連続1位、1970年度年間6位となる大ヒットとなり、「第12回日本レコード大賞」の「歌唱賞」を受賞します。

その後も、「生きがい」「故郷」「ルーム・ライト」「挽歌」「ふらりふられて」「う・ふ・ふ」「トーキョー・バビロン」などのヒット曲を放ち、その確かな歌声は「酔い覚ましの清涼剤」との評価を受けます。

1980年代は、テレビの司会者・タレント・女優としての活躍も目立ち、彼女のマルチな才能がさらに発揮されていきます。
1982年には「おもしろサンデー」へ桂文珍と共に司会として出演。
1983年には松田優作主演の「家族ゲーム」でお惚けな母親役を演じ、日本アカデミー賞助演女優賞を受賞。
1987年には、朝の連続テレビ小説「チョッちゃん」で主人公の母親役を演じ、流暢な方言を披露します。

今日は、そんな由紀さおりの、1969年3月10日に発売されたシングルである「夜明けのスキャット」をどうぞ。


夜明けのスキャット/由紀さおり

「夜明けのスキャット」は、タイトル通り、1番はほとんどが「ルー、ルールルルー…」というスキャットで占められているという、それまでになかったタイプの曲です。
それにもかかわらず、この年の「第11回日本レコード大賞・作詩賞」を受賞します。

このような、前例のない曲がヒットした理由として、発売後にラジオの深夜放送で頻繁にかけられたことが挙げられます。※
また、作曲家の平尾昌晃は、「昭和歌謡1945~1989 歌謡曲黄金時代のラブソングと日本人」(廣済堂新書)の中で、この曲について以下のように述べています。

「昭和30年代だったら、歌詞のほとんどない、ただ「ルー」とか「ラー」で歌っている歌をレコードで発売するなんて、まったく考えられなかっただろう。それが発売されるやいなや、150万枚を越すミリオンセラーになったばかりか、さらにその40年後に世界で注目されるのだから、やはり、歌は「時代」を生きていくのだ」



また、2009年4月8日に放送されたTBS系音楽番組「あなたが聴きたい! 歌の3時間スペシャル」では、この曲の1番に歌詞がない理由として、もともとこの曲が深夜ラジオ番組内のBGMに使われていたためであると紹介されています。


なお、この曲のメロディーについて、当時、大橋巨泉がサイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」との類似性を指摘し、「これは明らかに盗作である」といっています。


サウンド・オブ・サイレンス(Sound of Silence)/サイモンとガーファンクル(Simon & Garfunkel)


※泉麻人著「僕の昭和歌謡史」(講談社文庫刊)において、この曲について、「大ヒットする直前頃に深夜放送でよくかかっていた」と述べています。


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