Super源さんの音楽ブログ

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「何言ってんだー」- 忌野清志郎の強烈な反原発ソング!

「Stop! 原発!」

写真はこちらからお借りしました。

えー、このところ、毎日のようにこのブログに「反原発」のキーワードで訪問される方が多くいらっしゃいます。
そこで今日は、忌野清志郎(1951-2009)の反原発ソング、「何言ってんだー」をご紹介したいと思います。

1988年に、忌野清志郎率いるRC サクセションが、「カバーズ」という、全曲洋楽ヒット曲をカバーしたアルバムを製作して、8月6日の原爆の日に合わせて発売する予定となっていました。 
が、彼らの所属する大手レコード会社である東芝EMI からこのCDの発売に圧力がかかり、「素晴らしすぎて発売できません」という新聞広告と共に、発売中止となりました。

COVERS/RC サクセション COVERS RC サクセション 忌野清志郎 ジャケットイメージ
写真はこちらからお借りしました。

何故なら、その中に、原子力発電所を非難するこの曲が収録されていたためです。
東芝といえば、三菱重工、日立製作所と並ぶ、原子力発電所建設に関わる大手企業のひとつですから…。
その代わり、初期の所属レーベルのキティレコードから、終戦記念日に発売されました。

さて、この「何言ってんだー」ですが、この曲自体は忌野清志郎のオリジナルではありません。エルビス・プレスリー(Elvis Presley 1935-1977) の往年の美しいラブソングの替え歌となっています。
が、忌野清志郎は、このLove Me Tenderを「何言ってんだー」と言い換え、歌詞の内容を原発反対の強烈なメッセージに換えて歌っています。

いわば、忌野清志郎の心を突き動かし、このような曲を作らしめた原発問題。
私は、この曲は一聴の価値があると考えます。

雑学事典の自動リンク集それでは、早速その「何言ってんだー」を消されないうちにどうぞ。
 
原子力発電所 反原発 Love Me Tender/なに言ってんだー/忌野清志郎

何言ってんだー、ふざけんじゃねー。放射能はいらねえ、牛乳を飲みてぇ。税金(かね)かえせ、たくみな言葉で一般庶民をだまそうとしても、バレてるぜその黒い腹。

「放射能はいらねぇ牛乳を飲みてえ」という歌詞は、ちょっと刺激が強すぎたのか、放送では遠慮されたようです。

同じくこのアルバムの中では、米国のロカビリーのシンガーとして人気を博したエディー・コクランが歌った「サマータイム・ブルース」の替え歌も歌われています。
こちらでは、当時テレビが流していた原子力安全神話や、原発が増え続ける日本列島への警鐘(けいしょう)を鳴らしていました。

その後、福島県にて史上最悪の原発事故を起こしてしまった日本。
忌野清志郎は、正しかった。
忌野清志郎には、是非帰ってきて、またこの曲を歌って欲しいくらいです。