Super源さんの音楽ブログ

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「もう逢えないかもしれない/菊池桃子」- 制作陣が歌詞・メロ・編曲にこだわって作った名曲! 面白い裏話も紹介!

今回は、菊池 桃子の「もう逢えないかもしれない」のご紹介です。
「もう逢えないかもしれない」は、 康珍化(チンファ・カン)が作詞を、林哲司(はやし てつじ)が作曲と編曲にこだわって作った名曲です。
この記事では、菊池桃子の人物紹介、「もう逢えないかもしれない」の楽曲紹介、そしてこの曲にまつわる面白い裏話やエピソードを、5つ厳選してお届けします!

もう逢えないかもしれない 菊池桃子 ジャケットイメージ
写真は、こちらからお借りしました。

菊池桃子ってどんな人?

菊池 桃子(きくち ももこ、1968年5月4日 - )は、東京都品川区出身の女優・タレント・元アイドル歌手です。元夫はプロゴルファーの西川哲。

菊池 桃子は、叔母が青山で経営していた飲食店の店内に飾っていた菊池の写真が、たまたま来店した音楽プロデューサーの妻の目に止まり、スカウトされます。

菊池 桃子自身は、当時芸能界に対して特に強い憧れや目標とする芸能人が存在していたわけではなく、(考古学者になる事が長年の夢であった)「見てみたいと思った」程度の軽い気持ちであり、デビュー以前度重なるオーディションに、「自分には向いていない、辞めたい」と思ったと後年述懐しています。

が、デビュー後は、その愛らしいルックスと優しい人柄、そして裏表のない控えめな性格が幅広い世代に愛されて、一躍トップに躍り出ます。
1980年代を代表する、アイドル歌手の一人であることは疑いありません。

また、ささやく様な独特の歌唱、まるで普段着のような衣装と大きな振りつけのないスタイルは当時としては異色で、後にこのスタイルで活躍していく多くのアイドル歌手たちの第一人者となりました。

「もう逢えないかもしれない」名曲紹介

さて今日は、そんな菊池 桃子の1985年9月26日に発売された通算6枚目のシングルである「もう逢えないかもしれない」をどうぞ。
もう逢えないかもしれない/菊池 桃子

「もう逢えないかもしれない」の歌詞はこちら

「もう逢えないかもしれない」にまつわる面白い制作裏話やエピソード

1. シングル用ではなく「アルバム曲」として考えられていた?

実はこの曲、最初からシングル用として書かれたものではなく、アルバムに収録する1曲として制作が始まったという話があります。
これは曲のメロディが「バラード寄り」であり、当時のシングルにはアップテンポの「わかりやすいフック」が多かったためなんですが、制作担当のスタッフが 「これは絶対シングルだ!」 と周囲を説得してシングル化された、という逸話が伝えられています。(※この話は林哲司作曲曲についての一般的な制作話から類推された話として伝わっています)

2. 林哲司の作曲・編曲へのこだわり

作曲と編曲を担当した 林哲司(はやし てつじ)は、この曲について次のような 制作上の工夫 をしていました。

洋楽的アプローチを念頭に
Bメロのリズムやメロディは、英語圏のポップバラードのような洋楽的アプローチを念頭に置いたもの。

歌詞とのバランスを細かく調整
日本語の歌詞とのバランスを考え、言葉数やフレーズの入れ方にも非常に細かい調整をしている。
(日本語の母音・音節の長さがメロディに乗るように、仮の歌詞を当てはめて試行錯誤したそうです)

この話から、ただの“アイドルソング”ではなく 外国のポップ・バラード感覚を取り入れた実験的な作品 として制作されていたことがうかがえます。

3. 康珍化の歌詞と世界観にも深い工夫

「もう逢えないかもしれない」の歌詞は、康珍化(チンファ・カン)が担当し、普通の別れの歌以上に 想いが伝わらない切なさ を描いています。
「草原を抜けてミモザの駅まで見送りに行く」というような、具体的な情景が描かれることで、聴く人がまるでドラマを観ているかのような世界観が生まれているのも特徴です。

4. CMとの意外な結び付き

「もう逢えないかもしれない」は、発売当時、江崎グリコ ポッキーのCMイメージソング として使われていた、という話もあります。
CMのロケ地として紹介されていた駅は、1980年代に実在した地方の駅が使われたとするファンによる情報もあり(現在は廃線)、発見の楽しさもあります。

5. 現代になって再評価された背景

2000年代後半〜2010年代にかけて 、シティ・ポップ再評価のムーブメント が起こり、海外のリスナーを中心に菊池桃子の楽曲が再び注目されています。
特にシングル曲だけでなく、この「もう逢えないかもしれない」を含めたアルバム曲の音世界が評価され、若い世代でも聴かれるようになってきています。