「何言ってんだー」- 忌野清志郎の強烈な反原発ソング!
- つれづれ記
- 2012年10月03日
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写真はこちらからお借りしました。
えー、このところ、毎日のようにこのブログに「反原発」のキーワードで訪問される方が多くいらっしゃいます。
そこで今日は、忌野清志郎(1951-2009)の反原発ソング、「何言ってんだー」をご紹介したいと思います。
1988年に、忌野清志郎率いるRC サクセションが、「カバーズ」という、全曲洋楽ヒット曲をカバーしたアルバムを製作して、8月6日の原爆の日に合わせて発売する予定となっていました。
が、彼らの所属する大手レコード会社である東芝EMI からこのCDの発売に圧力がかかり、「素晴らしすぎて発売できません」という新聞広告と共に、発売中止となりました。
COVERS/RC サクセション
写真はこちらからお借りしました。
何故なら、その中に、原子力発電所を非難するこの曲が収録されていたためです。
東芝といえば、三菱重工、日立製作所と並ぶ、原子力発電所建設に関わる大手企業のひとつですから…。
その代わり、初期の所属レーベルのキティレコードから、終戦記念日に発売されました。
さて、この「何言ってんだー」ですが、この曲自体は忌野清志郎のオリジナルではありません。エルビス・プレスリー(Elvis Presley 1935-1977) の往年の美しいラブソングの替え歌となっています。
が、忌野清志郎は、このLove Me Tenderを「何言ってんだー」と言い換え、歌詞の内容を原発反対の強烈なメッセージに換えて歌っています。
いわば、忌野清志郎の心を突き動かし、このような曲を作らしめた原発問題。
私は、この曲は一聴の価値があると考えます。
雑学事典の自動リンク集それでは、早速その「何言ってんだー」を
原子力発電所 反原発 Love Me Tender/なに言ってんだー/忌野清志郎
何言ってんだー、ふざけんじゃねー。放射能はいらねえ、牛乳を飲みてぇ。税金(かね)かえせ、たくみな言葉で一般庶民をだまそうとしても、バレてるぜその黒い腹。
「放射能はいらねぇ牛乳を飲みてえ」という歌詞は、ちょっと刺激が強すぎたのか、放送では遠慮されたようです。
同じくこのアルバムの中では、米国のロカビリーのシンガーとして人気を博したエディー・コクランが歌った「サマータイム・ブルース」の替え歌も歌われています。
こちらでは、当時テレビが流していた原子力安全神話や、原発が増え続ける日本列島への警鐘(けいしょう)を鳴らしていました。
その後、福島県にて史上最悪の原発事故を起こしてしまった日本。
忌野清志郎は、正しかった。
忌野清志郎には、是非帰ってきて、またこの曲を歌って欲しいくらいです。