Super源さんの音楽ブログ

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「メリー・ジェーン/つのだひろ」 - 映画『あらかじめ失われた恋人たちよ』の主題歌 つのだひろの歌手としての出世作

今日は、「つのだひろ」の「メリー・ジェーン」のご紹介です。

メリー・ジェーン つのだひろ ジャケットイメージ
写真はこちらからお借りしました。

つのだひろ(本名:角田博民(つのだひろたみ)、1949年8月1日 -)は、 福島県出身の歌手、ドラマー、作曲家です。次兄は漫画家のつのだじろう、四兄はリュート奏者のつのだたかしです。

つのだひろは、中学の時にドラムを始め、高校在学中にプロデビューを果たします。
その卓越したテクニックと、日本人離れしたパワフルなドラミングが評判を呼び、1960年代後半には、ジャズ・ピアニスト佐藤允彦のトリオとの活動を皮切りに、渡辺貞夫カルテット、ジャックス、岡林信康、成毛滋、五つの赤い風船、赤い鳥、サディスティック・ミカ・バンド、浅川マキ、加藤登紀子など、日本を代表するさまざまなミュージシャンたちと競演し、ドラマーとしての地位を獲得します。

そして、1971年には、Christopher Lyn作詞、つのだひろ自身の作曲による、「メリー・ジェーン」のヒットで、今度はそのソウルフルな歌声が脚光を浴びることとなります。

それでは早速、つのだひろの歌手としての出世作となった、その「メリー・ジェーン」をどうぞ。

メリー・ジェーン/つのだひろ

この曲は、当時オリコチャートにおいて週間93位を記録しています。

この曲は、1971年に、つのだひろが所属してしたバンド「ストロベリー・パス」のアルバム『大烏が地球にやってきた日』に収録されました。

当初のタイトルは「メリー・ジェーン・オン・マイ・マインド」でしたが、その後現在のタイトルに変更した上でシングルカットされ、田原総一朗監督の映画『あらかじめ失われた恋人たちよ』の主題歌に採用されました。

そして1972年7月に、この音源の数小節を編集したバージョンが、つのだひろ名義のシングルとして再発売されました。

「愛が止まらない~Turn It Into Love~/Wink」 - 62.95万枚を売上げ、初のシングル1位を獲得したヒット曲! 原曲はカイリー・ミノーグの「Turn It Into Love」

今日は、「Wink」の「愛が止まらない~Turn It Into Love~」のご紹介です。

愛が止まらない~Turn It Into Love~ Wink ウインク ジャケットイメージ
写真はこちらからお借りしました。

Wink(ウィンク)は、1980年代後半から1990年代中期にかけて活躍した、鈴木早智子(すずきさちこ)と相田翔子(あいだしょうこ)の2人による、女性アイドル・ポップス・ユニットです。

Winkは、1988年に結成され、同年4月「Sugar Baby Love」でレコードデビューをします。
そして、翌年の1989年、「愛が止まらない~Turn It Into Love~」で第22回全日本有線放送大賞グランプリ(上期)を受賞。同年「淋しい熱帯魚」で第22回全日本有線放送大賞グランプリ(年間)、第31回日本レコード大賞を受賞。さらにまた、同曲で第40回NHK紅白歌合戦に出場します。

今日ご紹介するのは、この「愛が止まらない~Turn It Into Love~」です。この曲は、Winkの通算3枚目のシングルとなります。

Link この「愛が止まらない~Turn It Into Love~」は、外国曲のカバーで、オリジナルはオーストラリア・ビクトリア州メルボルン生まれのシンガーソングライター、カイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)です。

原曲の歌詞はこちら。
Turn It Into Loveb by Kylie Minogue
http://www.metrolyrics.com/turn-it-into-love-lyrics-kylie-minogue.html

 それでは早速、「愛が止まらない~Turn It Into Love~をどうぞ。

愛が止まらない~Turn It Into Love~/Wink

この曲は、1988年のテレビドラマ『追いかけたいの!』の主題歌として作成されたもので、その第4回放送と同日である11月16日に発売されました。

この曲は、オリコンチャートの週間ランキングでは、1988年11月28日付で初登場19位。
12週目である1989年2月13日付で、Winkのシングルとして初の1位を獲得します。
以後、8月14日付の98位まで、100位以内には38週連続ランクインしています。

また、同チャートの年間ランキングでは、1988年度においては1.035万枚の売上で492位でしたが、翌1989年度には、同デュオのシングルとしては最大の年間売上62.95万枚を記録し、5位となりました。

1990年度では、0.551万枚の売上で591位となっています。

「Wink」のユニット名の由来は?

ちなみに、「Wink」のユニット名は、最初、事務所が「キラキラ輝く」という意味のTwinkleを提案したのですが、発音しにくいということで、トゥインクル→ウインクル→ウィンクとなったのが由来です。


食品添加物の歌?「チクロ事件」のあとに発売されたリンジー・ディ・ポールの「シュガー・ミー」

今日は、ちょっと趣向を変えて、「食品添加物にまつわる曲」というテーマで行ってみたいと思います。


写真は、こちらからお借りしました。

1969年に「チクロ事件」が社会問題に

1969年に、日本で食品添加物のひとつであるチクロの安全性が社会問題となりました。
当時、チクロ(*1, *2)は果物缶詰の甘味料として多用されていたため、多くの缶詰製造業社が倒産や廃業に追い込まれました。
これが、「チクロ事件」あるいは「チクロ騒動」と呼ばれるものです。

「チクロ事件」の4年後に発売された、リンジー・ディ・ポールの「シュガー・ミー」

さて、その4年後の1972年に発表されたイギリスのシンガーソングライター、リンジー・ディ・ポール(Lynsey De Paul)の自作のデビュー曲『シュガー・ミー(Sugar me)』を聴くと、この食品添加物騒動が、日本だけでなく世界的なものだったことが分かります。

ただし、こちらはチクロではなく「サッカリン(*3)」が歌詞の味付けに使われています。

シュガー・ミー/リンジー・ディ・ポール

「シュガー・ミー」の歌詞の内容は?

この曲の歌詞は、女友達とその彼氏の間に立つ「私」が、現在の三角関係を終わらせて、友達の彼氏を自分のものにしようと誘惑する、という内容です。

Looking sweet and all the while
Hid behind the smile was saccharine
I'm a go-between
甘そうだけど ずっと
微笑みの後ろに隠れていた サッカリン
私は二人を取り持つ役目

この曲の全歌詞はこちら

この部分を読むと、[人工甘味料=偽りの甘さ] から、微笑みながら二人の間を取り持っている「私」の姿は偽りで、本当は楽しい状態でないことが分かります。
だから「私に本当の砂糖の甘さをください、幸せをください」という意味で Sugar me (私を砂糖で甘くして)と歌っているのでしょう。

「歌は世につれ、世は歌につれ」という言葉がありますが、この「シュガー・ミー」は、まさにそんな世相を反映した曲なのですね。


*2.チクロは、アメリカのアボットラボラトリー社で開発された、サイクラミン酸ナトリウムという物質で、最盛期には30万トンも生産されました。
※1.チクロは、米国・日本では使用禁止となっていますが、ヨーロッパ・カナダでは使用されています。
※3.サッカリンは、現在世界的に使用されています(日本では、明治の頃に禁止、戦争で砂糖が足りなくなり復活、昭和40年代にまた禁止、10年もたたないうちに「少量ならば良い」とゆるい規制つきで復活)。

参考にしたサイト
http://www.eigo21.com/03/pops/158.htm