「アルハンブラの思い出」 - フランシスコ・タレガの小品で、ナルシソ・イエペスの演奏で有名な曲!
- 名曲紹介
- 2013年03月04日
- Comment:0
- Edit
ギター独奏曲「アルハンブラの思い出(西語:Recuerdos de la Alhambra)」は、スペインの作曲家・ギタリストのフランシスコ・タレガによる性格的小品で、クラシック・ギター界の巨匠、ナルシソ・イエペスの演奏で有名な曲です。
高度な演奏テクニック、トレモロ奏法を活用した曲としても有名で、右手の薬指、中指、人差し指で一つの弦を繰り返しすばやく弾くことによりメロディを奏します。
親指は、バス声部と伴奏の分散和音を担当します。
それでは早速、その「アルハンブラの思い出」をどうぞ。
アルハンブラの思い出(Recuerdos de la Alhambra)/フランシスコ・タレガ
タイトルにあるアルハンブラとは、アルハンブら宮殿のこと
ちなみに、この曲のタイトルにある「アルハンブラ」というのは、「アルハンブラ宮殿(アルハンブラきゅうでん)」のことです。アルハンブラ宮殿は、スペインのアンダルシア州グラナダ県グラナダ市南東の丘の上にある宮殿です。
宮殿と呼ばれていますが、城塞の性質も備えていて、その中に住宅、官庁、軍隊、厩舎、モスク、学校、浴場、墓地、庭園といった様々な施設を備えていました。また、その大半はイベリア半島最後のムスリム政権・ナスル朝の時代に建設されました。
建物は白を基調としていますが、アルハンブラとはアラビア語で「赤い城塞」を意味するアル=カルア・アル=ハムラーと呼ばれていたものが、スペイン語において転訛したものです。
この名称の由来については、城塞周辺の土地の土壌が赤いため、あるいは建築に使われた煉瓦の色であるとか、宮殿が赤い漆喰で覆われていたからなど諸説ありますが、アルハンブラ宮殿増築の時、夜を通してかがり火を燃やして工事したため、グラナダ平野から見上げた宮殿が赤く染まって見えたことからこのように呼ばれた、という説が一般的です。