Super源さんの音楽ブログ

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「雪列車/前川清」仰天! あの前川清がポップスを歌唱!糸井重里&坂本龍一異色のコラボ&前川清が驚いた歌詞の謎とは

今回は、前川清の「雪列車」のご紹介です。
「雪列車」は、コピーライターとして知られる糸井重里と、YMOのメンバーとして有名な通称「教授」坂本龍一という異色のコンビによって生まれた、演歌の枠を超えた名曲です!
この曲には、制作にかかわるユニークなエピソードもたくさんあります。
この記事では、前川清の人物紹介、「雪列車」の楽曲紹介、制作の背景と狙い、そして多くのエピソードの中から、面白いものを3つ厳選してお届けします!

雪列車 前川清 ジャケットイメージ
出典:https://img15.shop-pro.jp/

前川清ってどんな人?

前川 清(まえかわ きよし、本名同じ、1948年8月19日 - )は、長崎県北松浦郡鹿町町出身の歌手です。
元妻は藤圭子(宇多田ヒカルの実母、現在の妻は非公開)、息子(長男)は歌手で俳優の紘毅。娘(次女)は歌手の前川侑那(Dire Wolf)。そして、姪の義弟に元俳優の加勢大周がいます。

前川清は、1969年2月5日に「内山田洋とクール・ファイブ」のメインボーカルとして、『長崎は今日も雨だった』でメジャー・デビュー。同年の第20回NHK紅白歌合戦で紅白初出場。その後は「噂の女」(1970年)、「そして、神戸」(1972年)、「中の島ブルース」(1975年)、「東京砂漠」(1976年)など多くのヒットを飛ばしていきます。

クール・ファイブの初期は、常に澄まし顔で斜に構え、ほとんど喋らない冷たい二枚目キャラクターでした。しかし、1970年代半ばにフジテレビ「欽ちゃんのドンとやってみよう!」のレギュラーに起用されると、個性を発揮。とぼけたキャラで、笑いの才能も認められるようになりました。

1971年、藤圭子と結婚しましたが翌年に離婚。一時期、アン・ルイスとの交際も噂されました。

ソロ活動後は、ソロデビュー曲の「雪列車」(作曲・坂本龍一)や、「フィクションのように」(作曲・井上大輔)など、ポップス色を出した曲も数多く歌っています。

以降、歌手のみならず「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」や前述の「欽ドン!」といったバラエティ番組のコントでも活躍。1990年代からは梅沢富美男とのコンビでNHK総合テ『ふるさと皆様劇場』や舞台でコントを見せています。

2007年に、クールファイブのメンバーと20年ぶりにレコーディングを行ない、「前川清&クール・ファイブ」として新曲を発売。以降、"前川清&クールファイブ"として、ソロ活動と並行しながら活動しています。

2012年から放送が開始された、九州朝日放送の旅番組「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」では、お笑い芸人のえとう窓口(Wエンジン)とともに、九州を中心とした日本各地の行き当たりばったりの旅を行ない、九州地方では人気番組となっています。

「雪列車」名曲紹介

さて、前置きが長くなりましたが、「百聞は一見に如かず」です。
まずは「雪列車」をどうぞお聴きください!

雪列車/前川清

いかがでしょうか。
前川清の「演歌色」がグッと皇太子、じゃなかった後退し、「坂本龍一色」がわずかに感じられる、日本的でどこか哀愁の漂う名曲ですよね。(^-')
前川清はこの曲を、聴いている人が温かい気持ちになるよう、心を込めて歌っているそうです。

「雪列車」制作の背景と狙い

まずは、「雪列車」制作の背景と狙いについてです。

発売年
 1982年

ソロシングル
 「雪列車」は、前川清が「内山田洋とクールファイブ」から独立後、ソロとして発表した初のシングルです。

作詞・作曲陣
 作詞:糸井重里(コピーライターとしても著名)
 作曲・編曲:坂本龍一(YMOのメンバーで世界的音楽家)

狙い:イメージチェンジ
 この作品は、前川清が従来の演歌的イメージから脱却し、より洗練されたポップス色を取り入れた作品にしたいという意図で制作されました。

「雪列車」の面白い制作裏話・エピソード3選

前川清のシングル「雪列車」のエピソードの中で印象的なのは、主に歌詞とレコーディングにまつわる裏話です。
ここでは、その中から3つをご紹介します。

1.歌詞の謎に前川清が唖然

「匂うように 笑うように 雪が降る」という印象的な歌詞について、前川清が糸井重里に意味を尋ねたところ、糸井氏は「特に意味はない」と答えたそうです。この答えに前川は驚いたと語っています。

2. 坂本龍一のこだわり

レコーディングには3日もかかったそうです。通常の演歌のレコーディングと比べると、かなり時間をかけて制作された楽曲だったことがわかります。レコーディング中、坂本龍一は納得がいくまでドラムを何度も叩き直し、スタジオ代がかさみ、当時のレコード会社の社長が冷や汗をかいたというエピソードがあります。

3. 新人歌手への優しさ

番組共演時、当時新人だった演歌歌手の岩本公水(いわもと くみ)は、前川清からかけられた一言に感動し、思わず涙を流したという心温まるエピソードも残っています。

まとめ:「雪列車」は制作陣の個性が融合した作品!

「雪列車」は、演歌の枠を超えた表現力と、制作陣の個性が融合した、近年まれにみる作品です。
雪の情景と心情が繊細に描かれた楽曲で、今なお多くの人の心に残る名曲となっています。
もしもお時間が許せば、是非この曲の歌詞もチェックしてみてください。

前川清「雪列車」歌詞
https://www.kkbox.com/jp/ja/song/1XRxJLcl9YZDxEciVi

なお、演歌の枠を超えたコラボという点では、森進一の「ゆらぎ」も負けてはいません。というより、こちらの方が先輩格ですね。
この路線の曲にご興味をもたれた方は、こちらもどうぞお聴きになってみてください!
 
「ゆらぎ/森進一」 - 演歌の枠を超えたポップス歌謡として制作された楽曲!ダンスパフォーマンスも話題に 面白い裏話・トリビアも紹介!|Super源さんの音楽ブログ

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今日は、森進一の「ゆらぎ」のご紹介です。 写真はこちらからお借りしました。 森 進一(もり しんいち、1947年(昭和22年)11月18日 -)は、山梨県甲府市出身の歌手です。演歌を代表す